こんにちは。

Yuz farm & vineyard の 荒井 謙です。

13年ほど宮城を離れていたので、地元の方々でも、ほぼほぼ初めましてといった感じと思います。

また、学生時代の友人達や知り合いの方々、そして地元を離れてからこれまでお世話になってきた全国にいる沢山の皆さま、少し時間がかかりましたが、こうして一歩踏み出し、歩み始める事ができました。

まず、ここを見てくださった皆さまに感謝します。ありがとうございます。そしてこれからも応援していただけるよう、たとえ時間はかかれども着実に進んでいきたいと思っております。どうぞよろしくお願い致します。

詳しいこれまでの私の事や事業については、「成り立ち」の方に長文で記してありますので、ここでは省かせて頂きます。そちらも長々と恐縮ですが、目を通していただけたら嬉しいです。

この度、ホームページも立ち上げ正式にスタートを切った訳ですが、ここまでには作物の栽培能力だけでない、農家として必要な事を沢山学びました。またその過程で、少しだけですが、現実も知りました。

そんな中で、2021年3月に市町村より新規就農者として認定を受ける事ができ、そこで示した5年間の計画に向けて歩み始める事ができるようになりました。

私の目標は、自分で醸造までしたい=ワイナリーを立ち上げたいことですが、その為に乗り越えなければいけないハードルが数多くあります。

まず、そもそもワインを造るにはぶどうが必要です。そのぶどうをどうするのか?というものです。

目的の為の最短手段での話であれば、全量購入原料としてぶどうを買えば良いとなりますが、これではワインを造る意味がないと考えます。極論言えば、そこに品種や産地、ぶどうの特性、あと何より「自分の想い」が無ければ、どこでなにで造ったって同じであり、ワインとしての楽しみを生み出せないと思います。こだわりを持って造るからこそ、ヴィンテージ(収穫年)やテロワール(栽培醸造の環境)といったもので、良くも悪くも違いが生まれ、そこに面白みを感じてもらったり、感動をいただけたりするのだと思います。完全に自分達で栽培した物だけを醸造すること(ドメーヌ)を目指している訳ではありませんが、やはり畑からグラスまでを見届ける事の大切さと、その思想は永久に持ち続けたいと思っています。

ということで、まずはワイン用ぶどうを4~5年かけて目標の栽培面積まで増やしていきたいと思っています。その間、少しずつですが、実がなる木が増えてきますので、そのぶどうを委託醸造という形でワインにしていきます。もちろん目先数年は単独で仕込めるほどの収量とはならないので他のぶどうとのブレンドを想定していますが、それでもそこには濃い~将来への想いを詰め込んでいきます。

また、ワイン用ぶどうと共に、一部、生食用ぶどうも栽培を開始しております。これまで触れてきた事はワイン用ぶどうのみで、生食用は初めて触っていますが、正直、ぶどうはぶどうです。もちろん、一房に対する作業量は全然異なりますが、ぶどうの生理学的な基本は同じと考えます。逆に、日本の生食用ではほとんど見られない垣根式栽培を取り入れてみたりと、いろいろなチャレンジもしています。こちらも実を着けるまでは、まだ時間がかかりますが、将来、出会った人を感動させられる様なぶどうをつくれればと頑張ります。

その他、ほんの一部ですが、洋梨や桃といった果樹も触らせていただいており、それらを活かした新たな物づくりにも貢献できればと考えています。

またもやいつものごとく長くなってしまいましたが(苦笑)、

そんなところで、ここでは日々の栽培状況や、様々なお知らせをお伝えできればと思っております。

ゼロからのスタートで、形となるまで少し時間がかかってしまうかもしれませんが、末永いご声援をいただけると嬉しいです。

どうぞ、よろしくお願いします!!

萌芽直前のメルロー