少し間が空いてしまいましたー。

カリフローレというスティックカリフラワーを、旬とは違う難しい季節に栽培するという事をしていまして、その怒涛の出荷作業が終わりました。

やはり、旬でないものを何とか作るので(しかもハウスでなく露地で)、植付けからはとにかく保温して大事に育ててきたところで、いざ収穫となると、もう待ってられない(畑で日に日に花咲く)状態で、ちょー振り回されまくりました。苦笑

このカリフローレは、宮城に帰ってきて色んな作物を試験栽培した中で一番可能性を感じたものなのですが、試験栽培も旬の秋作だったので、今回季節外れの春作を初めてやりました。

これまでの経験で、病気は防除で防げますが、気候次第で生理障害はどうしようもできないという事も学びました。

…そして、ハウスの偉大さも。

でも、田舎だからかもしれませんが、ハウス物と露地物では、味のおいしさが全然違うとよく言われます。見た目は別ですが。

私はワインとぶどうに特化してきた人間なので、ハウス栽培というものは、根本的に交わらない部分でした。

ワインというものは数千年の文化があってここに成っていて、じゃあ日本は雨が多いからハウスで良いぶどう作ってワイン出来ました…では、本質的には評価されないと思います。

それに、ハウスで作っちゃったら、極論、九州だろうが北海道だろうが、人為的な栽培コントロールができます。

それじゃ、そもそも、ワインなんて表現できないんです。お酒にはなるけど、込められた面白みがそこにはないです。

野菜作りからも、日々、自然の厳しさを学びながら、ぶどうや果樹に活かしていきたいと思っています。

間も無く、生食用ぶどうが開花を迎えるので、

怒涛の無核化(種無し)作業が待っている事でしょう。

     

ちなみに、ワイン用ぶどうはおおよそ順調と感じています。

2年目のシャルドネも、樹勢強く芽飛びはあるものの、

花穂がみられてるので、いくらかぶどうを着けれそうに動いています。

ソーヴィニヨン・ブランも昨年は弱樹勢気味で成熟度がどうかなと思っていましたが、

樹として見極めたのか(大人になった)のか、花穂がみられています。

2年目のぶどうから、果実を採るという事は一般的には良いとは言えません。

樹を成長させる上で、心を鬼にしても落とせというのが一般的な意見です。

   

私は…

樹を見ながら、樹と相談しながら、

現場でその都度、対応していきます(・∀・)笑

   

    

垣根栽培仕立ての2年目のクイーンセブン(手前)とシャインマスカット(奥)